皆さんこんにちは!
ステムです!
今回は
「声優になりたいから声優業界の現状について知りたい!」
という皆さんに声優業界の厳しさについてお話ししていこうと思います!
声優も多いし声優志望も多すぎる
声優ブームの影響で毎年声優になりたいと思う人が増え続けています。
それによってプロとして活動している声優の数も増えています。
ただ、プロの声優といってもそのほとんどは肩書きだけか声優業だけでの生活ができていません。
もはやアルバイトや副業が本業になってしまっているというのが現状です。
世間では声優志望者数が約30万人でその中で声優になることができるのは約1万人、そしてその約1万人の中で声優業だけの仕事で生活できている人は約300人と言われています。
僕はこの話を大げさな話ではなく本当にリアルな話だなと声優業界に入って実感しました。
いやいや、昔と比べてアニメの本数やアプリゲーの数も増えたわけだし意外と生活できてるんじゃないの?
とよく言われますが全くそんなことはありません。
たしかにメディア露出や歌手活動をする声優さんが増えて以前よりも表舞台に立つ機会が増えているのは事実です。
ですがそれは結局のところ人気のある声優さんの仕事が増えているだけであって新人声優さんの仕事が増えているわけではないのです。
でも、新人声優さんがたくさん出てる作品やイベントだってあるじゃん
と思われる方もいると思いますがそれは数ある作品の中でほんの一部だけですよね?
ほとんどの作品は人気のある声優さんが起用されていると思います。
ですので声優になるという夢を叶えたからといって安心も安定もないというわけです。
新人声優期間はどうやって生活しているの?
事務所に入って声優活動をスタートしたからといってすぐに仕事が貰えるわけではありません。
事務所のマネージャーさんから仕事やオーディションの案件を貰えるまでは基本的に待つしかない状態です。
ただ、待っているだけでは生活できないのでほとんどの新人声優さんはアルバイトをしながら声優活動をしています。
アルバイトしているならなんとか生活費は稼げているんじゃないの?
と思われるかもしれませんが仕事やオーディションが突然入った場合はアルバイトを休むことになります。
その場合は稼ぐことができませんよね?
仕事ならお給料が出ますがオーディションを受けるだけではお給料は貰えません。
1日前に急遽仕事やオーディションの案件が来るなんてことが声優業界ではよくあります。
そして、キープ(〇月〇日に仕事が入るかもしれないから空けておくこと)があった場合も1日予定を空けなければいけません。
このキープが流れてしまった場合はその日に稼ぐことができたはずの生活費を稼ぐことができません。
このようにキープや急遽入るオーディションがあるため毎月安定したお金を稼ぐことができないのです。
新人声優さんがこのアルバイト生活から抜け出すためには年に数回しかないオーディションでメイン(名前のある役)を勝ち取るしかないわけです。
声優志望の方は融通の利くアルバイトを今のうちに探しておいた方がいいかもしれません。
新人声優さんのギャラ事情
新人声優さんのギャラは30分アニメの1話分で1万5000円が基本です。
ちなみに収録時間は約5時間です。
約5時間で1万5000円と聞くとめっちゃ稼げるじゃん!と思うかもしれませんが実際はこんなに貰えません。
なぜなら、事務所からマージン(マネジメント手数料)を取られてしまうからです。
マージンの割合は事務所によって違いますが、例えば割合が5:5だった場合は7500円というわけです。
そこから源泉徴収を引かれるためさらに貰える額は少なくなります。
新人期間中は毎月何本もアニメには出演できないので声優業だけで生活することは難しいです。
キャスティングやオーディション事情
キャスティングには指名とオーディションがあります。
ただ、指名は人気声優さんでないとなかなかありません。
そんな指名を貰っている声優さんでもオーディションを受けています。
オーディションは新人からベテランまで多くの声優さんが受けるので倍率はとても高いです。
人気作品のアニメ化だと1人のキャラクターに対して100人以上オーディションを受けることもあります。
でも、選ばれるのはたったの1人なわけですからとても厳しい世界です。
よくある質問で
アニメの本数は年間でかなりあるわけだからどれかには受かるんじゃないの?
と言われるのですが声優はすべての作品のオーディションを受けられるわけではありません。
実はオーディションに受けられる人も限られた人だけなんです。
では、オーディションに参加できる人とはどんな人なのかについてお話ししていきます。
オーディションに参加できる条件は2つあります。
1つ目は、監督や原作者の方からの推薦でオーディションに呼ばれる場合です。
推薦でオーディションに呼ばれるということは声のイメージが合いそうだなと思われているということです。
もちろん純粋に演技が好きだからオーディションに呼ぶ場合もあります。
つまり推薦でオーディションに呼ばれた声優さんは選ばれる確率が高いということです。
2つ目は事務所のマネージャーさんから推薦される場合です。
ここで簡単にキャスティングの流れについてお話しします。
まず制作側はオーディションをすることになった場合、いくつかの事務所にオーディション用の資料を送ります。
その資料を受け取った事務所は期日までにキャラクターに合いそうな声優さんをピックアップするわけです。
ただ、ピックアップできる人数は基本的に3人までとなっています。
つまり、オーディションを受ける前から事務所内で戦いがあるということです。
まとめると名前ありのキャラクターを演じるには
ここまで来てようやくアニメに1本出演できるわけです。
新人期間中はオーディションもそこまで参加できないですし、数少ないオーディションで結果を出さなければいけないので本当に厳しいなと思います。
皆さんが知っているような人気声優さんでさえ10本オーディションを受けて1本受かるかどうかの世界です。
最近ではTwitterのフォロワー数で選ばれるなんて話も聞きます。
どちらにせよある程度の人気がないとオーディションで選ばれるのは難しいということです。
まとめ
今回のお話で声優業界の厳しさがお分かりいただけたでしょうか?
深く掘り下げていけばまだまだありますが今回の内容だけでもかなり厳しさが伝わったと思います。
今回の内容を見て声優になろうと思っていたけど自分には無理そうだと思ったのならそれはそれでいいと思います。
反対に、それでも声優になる夢は諦めたくない!と思うのであれば僕は止めません。
ただ、声優の仕事だけで生活するつもりなら死ぬ気で努力してください。
正直、努力をすれば必ずいい結果が出るわけではない世界ですが努力をしなければ第一線で活躍されている声優さんと同じ土俵に立つなんて不可能に近いです。
日々の練習や時間の使い方を変えるだけでかなり成長できるはずなので夢を叶えるために努力していきましょう!
最後までこのブログを見ていただきありがとうございます!
それではまた!